ETL3作成経緯
ETL3は、 電子技術総合研究所と日立製作所との共同で、 昭和49年度(1974年度)に作成したデータベースで、 数字・英字・特殊記号計48種の文字を、 見本文字を示して記入して頂いたものです。 OCRシートは日立製作所にて収集し、 観測は電子技術総合研究所のTOSBAC-3400観測システムを使用しました。
観測仕様
- OCRシート仕様
- ETL1と同じ 手書文字読取用紙 : B5判, 90kg OCR用紙(1種)
- ドロップアウト・カラー:No.26バイオレット 50%スクリーン(大日本印刷)
- 文字枠:横 5mm、縦 7mm
- 文字枠ピッチ:横 7.62mm、縦 12.7mm
- 文字枠数:10 × 12 = 120
- 対象文字 (計 48文字)
- アラビア数字:10 (0-9)
- アルファベット大文字:26 (A-Z)
- 特殊文字:12 (¥+-*/=()・,_▾)
- OCRシート収集
- 収集場所:日立製作所
- 記入上の制限:
- 筆記具は鉛筆(HB)に、訂正は消しゴムで完全に消すことを指定。
- 用紙への記入位置と順序は例で示し、書き方規則も添付。
- 記入文字に対しては“枠いっぱいにはみ出さず、傾けないでていねいに”と指定。
- 筆記者数:200人
- 全サンプル数:9,600
- 観測装置
- 入力装置:Flying Spot Scanner (FSS) (飛点走査管 5CNP16) (光電子増倍管 7696)
- 標本化間隔:0.133 mm × 0.133 mm
- スポット径:0.1333 mm
- 濃度レベル:16 (4 bits)
- 標本点数:72 × 76 = 5472 pixels
- データベース作成
- 観測場所:電子技術総合研究所
- 使用計算機:TOSBAC-3400/41(プログラム:FSSTOMT)
- 作成年月:1974年4月
- 観測期間:1974年4月
ETL3データベース仕様
File format / ファイルのフォーマット
File Formats and Sample Script
参考文献
斉藤泰一、山田博三、森俊二:”手書文字データベースの解析(III)”, 「電総研彙報」, Vol.42, No.5, pp.385–434 (1978-05).